スラッシュドット ジャパン|IE7の普及でサーバ証明書失効トラブルが続出するかも?
特定の相手に限定してオレオレ証明書を使うのはありうる(社内向けとか)が、その利用方法として警告が出ても続行しろというのは誤ってる、という話がそもそもあるんだが、それも理解できないのかね。
警告が出ないようにするのが正しいんだよ。社内であれば安全に配布する方法もあるだろう?[1. よほどの大企業なら金払って証明書を買ったほうがコスト的に楽そうだが。]
その上で、警告が出たら続行できないようにしてしまえというのは、過激だが意見としては一貫している。
ただこの意見が言うとおり、自己署名証明書を使ってSSLを使う製品が山ほどあるんだよな。まあ、管理者に手作業で配ればいいだけの話か。
「オレオレ証明書」という単語については俺にも責任があるが、もう2年も前に高木氏が解説している事項なのに未だこれだけ理解できていない人がいるという現状を考えるとキーワードでレッテル張りしてしまうのも一つの手だとは思う。
当然、わかってる人間に対してはその単語を使わずに解説する必要もあるとは思うんだが。
あまり考えずに勢いで書いたから後からStrike使って消すこともあるかも知れんなぁ。

 

Windows Updateで電子政府システム向けルート証明書の配信を開始(ITmedia記事)
マイクロソフトが電子政府システムのルート証明書をWindows Updateで配布(ITpro記事)
Windows(R) Updateによる電子政府システム向けルート証明書の配信を開始(Microsoftプレスリリース)
ルートCA証明書の配布をMicrosoftに任せると言うこと自体は、安心できる配布ルートを作成すると言う意味で望ましい方向性だ。これにより次期バージョンであるWindowsVistaには最初から日本政府のルートCA証明書がプリインストールされることにもなるのだろう。これはいい。
しかし、現状のシステムには問題がある。
WindowsUpdateの機能を用いて検証に必要な証明書を自動的にダウンロードする[1. Windows XPとWindows Server 2003のみ。Windows2000はWindowsUpdateで明示的に更新する必要性がある]のは確かに便利だが、この自動ダウンロードはHTTPで通信しているのである。
これでは非SSLのサーバからルートCA証明書をダウンロードしているのとまるで変わりがない。何の解決にもなっていないし、PKIの仕組みを理解していないことを公言しているようなものではないか。
パケットをキャプチャする限りではWindowsUpdateサーバには一度GETリクエストを送り、レスポンスとしてルートCA証明書が送られるだけだ。WindowsUpdateには署名検証の機能があったと記憶しているが、それに必要な署名が付加されている様には見えない。
これでは高木浩光氏が定義するところの「第二種オレオレ証明書」をより簡単に利用させることにしかならない。

(2006/10/02追記)
トラックバックを受けて誤りを削除した。詳細はに記した。

 

Oresign.jp サイトキャプチャ

OreSign.jp(なんとか.com:サーバ管理者日誌より)

あっ はっは!クリックするとオレオレ証明書の警告が出てきますので、「はい」を押すと(本当はいけませんよ)オレSignというジョークサイト(と は言ってもロゴくらいだけど)が表示される。

タイトルといい、証明書のサブジェクトといい、ネタ満載。GJ!

あ、ちなみ にオレが確認したときの証明書のfingerprintは

「79 f0 58 04 65 0a 4f f6 62 5a ab 09 6a fc 9b 09 09 e2 7d 36」

でした。

oresign.jp 証明書

oresign.jp  証明書のサブジェクト

 

妹分や彼女は証明書の存在自体を意識してなかったよ…

 

こういった証明書の問題点を説明するのに時事問題に絡めてインパクトあるものを考えただけ。遅かれ早かれ誰かしら思いつく単語でしょう。実際ウマイ!と言っていただいた圏外からのひとことのessa氏も12日付でオレオレ詐欺を利用して説明されてますし。それどころか当の高木氏が「俺様認証局」と呼んでいたというSlashdot.jpのコメントが見つかったり(笑)ソースは見つかっていませんが。

 

オレオレ証明書クイズ(結城浩の日記)

これで間違えたら恥だなぁ。簡単に回答を。

  1. 案内文の前半にある「暗号化は正常に行われます」は正しいでしょうか。正常という単語の受け取り方で回答が変わってしまいますのでそこを踏まえて。

    暗号化されるか、という意味ではされるので正しい。そのWebサーバと暗号化通信ができるか、という意味では保証がないので誤り。

  2. もしも「はい」で進み、住所を入力したとすると、どんな危険が考えられるでしょうか。そのWebサーバとは無関係の第三者に住所を知られてしまう可能性がある。

    はいを押してしまうような粗忽者[1. あえてこう表記しましょう。いいえを押すのが当たり前という感覚が常識となることを願って]と知られてしまう 可能性がある

こんなところでしょうか。

 

昨日自分で書いた「オレオレ証明書」という言い方が気に入ってきた。割と本質を突いているのではないかと思うのだ。
信用のあるCA証明書による証明ができないサーバ証明書を受け入れるという行為は「俺!俺だよ!」と言っている電話を自分の家族だと認識することに等しい。
無論本当に家族の場合もあるが[1. 実は昔からそうやって電話をかけている。最近はオレオレ詐欺を気にして「俺俺、オレオレ詐欺だよ。」と名乗っている]、SSL通信におけるサーバ証明書はその真偽を確認する方法があるのである。それを使わない上に「何でもいいからはいを押せ」と説明するのは詐欺の片棒を担ぐ行為だろう。

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